教授からのメッセージ

Message

肝胆膵外科は難治癌が多く、高度の技術を求められる領域です。従って消化器外科全般の知識と技術も同時に要求されます。その意味で私たちの教室は旧第二外科を源流としており、消化管外科とともにカンファレンスも行い、同じ関連病院での研修が可能です。消化管外科は上部消化管、下部消化管ともに症例が豊富であり、内視鏡のみならずロボット手術も行っております。また、AMUSEという外科大講座で結合し、血管外科、呼吸器、乳腺外科、心臓血管外科、小児外科とも連携をとっているため、専門医取得をするにも困ることはありません。私は肝胆膵領域の癌が専門でありますが、難治癌が多くまた症例数も多いことから一歩でも治療成績の向上に努めることが必要と考えています。皆さんにはこの分野の重要性、そして外科治療の占める割合が高いことを知ってもらいたいのです。

がんの成因、新しい診断・治療法の開発およびその評価、臨床疫学等、患者さんに対する診療を通じた臨床研究、基礎研究のテーマを提示し、将来的に博士論文作成のための基礎となるような体系的かつ組織的な教育活動も行っていきます。また、当科では技術のみではなく正確な診断も大事であり、知識の集積はもちろんのこと、論理的に考える思考力を身につけさせるトレーニングも行います。

肝胆膵領域癌は高難度手術が多く敬遠されがちなところもありますが、外科の力によって患者さんが元気に退院する姿を多く見せることで一人でも多くの人に当科を志す人が増えるように期待しております。
来たれ、旭川医科大学　肝胆膵・移植外科/消化管外科へ！