診療案内

消化管外科

Treatment

内視鏡、ロボットによる
洗練された低侵襲手術

消化管の悪性腫瘍(食道癌、胃癌、大腸癌など)の他、炎症性腸疾患、腸閉塞、虫垂炎等の腹部救急疾患に対する外科治療および、化学療法を含む周術期治療を行っています。

食道癌
食道外科専門医準認定施設に認定されており、ほとんどの手術を胸腔鏡下に行っています。術後の縫合不全発生率は全国平均と比較し著しく低く、⻑期生存率は全国平均を上回っています。近年増加傾向とされる食道胃接合部癌の症例も多くご紹介頂いています。
胃癌
進行癌を含め80%以上の手術を腹腔鏡下に行っています。早期癌に対する幽門保存胃切除術、噴門側胃切除術、胃粘膜下腫瘍や十二指腸腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)等を積極的に適用し根治度を保ちながらも臓器機能温存を図っています。さらに、初診時低栄養の患者に対し栄養介入を行うことにより術後合併症の回避に努めています。
大腸癌
耐術能がある患者には基本、腹腔鏡手術を行っており最近では90%以上を占めています。手術支援ロボット(daVinci)による手術も導入しています。肥満、狭骨盤、巨大な直腸癌の症例など、腹腔側からのアプローチのみでは骨盤深部の操作難易度が高くなる症例に対し当科では、腹腔側と肛門側から同時にアプローチを行い安全・確実な切除を行うため、TaTME(Transanal total mesorectal exision:経肛門的直腸間膜切除術)も行っています。
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎に対しては腹腔鏡下大腸全摘、回腸Jパウチ肛門吻合を積極的に行っています。また、クローン病に対しても腹腔鏡手術を行っています。腸管切除後の吻合には、再狭窄の起こりにくいKono-S吻合を実践しています。

Data

上部消化管グループ手術件数

食道癌切除手術の年次推移

食道癌手術の件数は近年増加傾向で、年間15件程度の手術を行っております。2023年は縫合不全症例もなく、術後在院日数の中央値も17日と非常に安定しています。

胃・十二指腸悪性腫瘍手術の年次推移

近年減少傾向の胃癌症例ですが、年間50件軽度と安定した治療成績をあげています。術後の在院日数の中央値も11日、Cravian-Dindo分類でGrade3以上の合併症も2.7%と安定した治療成績をあげています。

大腸癌切除症例

大腸癌の手術は、2023年はやや少なめでしたが、ここ数年は年間150件程度と非常に数多くの症例の治療にあたっています。腹腔鏡での治療が全体の90%異常に該当しています。Cravian-Dindo分類Grade3b以上のここ数年2〜3%台と非常に少なくなっています。

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